EVsに基づく新規治療モデルの探索と医薬品開発への展開
エクソソームを内包するEVs医薬品化治療モデルの探索
①エクソソームが関与する疾患メカニズムが明らかである場合、エクソソームによる細胞間コミュニケーションを断つことで、疾患の悪性化などを防ぐ、もしくは治療を行うための治療薬の開発を探索することが可能
②疾患に関連する細胞、例えばがん細胞などに対して、増殖を抑制するようなエクソソームや組織修復をサポートするようなエクソソームが存在していれば、そのようなエクソソームを治療薬そのものとして用いることが可能
③エクソソームが、タンパク質や拡散を内封し、細胞間コミュニケーションツールとして働くこと。遠隔地の臓器や特定の細胞に分子を送達する機能を有していることを踏まえて、エクソソームを用いた新規のドラッグデリバリーシステム(DDS)の開発研究
④エクソソームは疾患に特異的な分子を内包しており、分泌されたエクソソームは体液中を循環しているため、探取が比較的容易なリキッドバイオプシーのリソースとして行われる研究
引用文献:「実験医学別冊 最強のステップUPシリーズ『決定版エクソソーム実験ガイド 世界に通用するプロトコールで高精度なデータを得る!』 編者 吉岡祐亮、落谷孝広、株式会社羊土社、2020年10月10日発行